一歩前進 〜意味性認知症の夫と〜

アクセスカウンタ

zoom RSS 413.胃ろう造設までのこと

<<   作成日時 : 2017/06/18 00:33   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 2 / トラックバック 0 / コメント 8

胃ろうのことを記録に残しておこうと思いながら、なかなかまとめられないでいます。
少しずつ、書いて置きたいと思います。


夫は、61歳で前頭側頭葉変性症と診断されました。
発症は、その7年前だと夫は初診時に言っていたそうです。

若年性認知症です。

診断から8年。
急に嚥下困難になって、胃ろう造設しました。

「胃ろう」をするべきかの迷いは ありました。

夫が具合が悪くなって、食べられなくなったのはとても急なことでした。
インフルエンザに罹りました。
その前までは、大食いで問題なく食べていました。


家族会で考える機会もあって「胃ろうはしない。」と思っていました。
食べられなくなったら、それは自然なこととして受け入れたいと思っていました。

最初に「胃ろう」の話を訪問診療のお医者さんから聞いた時も
「胃ろうは希望しません。」と答えていました。
「最初はそう仰る家族も患者さんの様子を見て変わる方も多いですよ。」
といわれました。

実際に、食べられなくなって、だんだん痩せてきて、点滴も入らない程血管も細くなってきました。
「胃ろう」についてもいろいろ聞いて調べて、考えていました。
迷っていました。

1番は、夫が望んでいないのではないか、という思いです。
夫と何度か話し合ってみました。
といっても認知症です。会話はとっくに成立しません。
夫の目を見て心で話をするのです。
具合の悪い時はできませんでした。

まだ、入院前の事です。
夫がどう思っているか、目で話をして夫の気持ちを知る事が出来ました。
夫は、胃ろうはしたくない、というのです。
夫の気持ちがよ〜くわかりました。
わかったような気がしました。

娘も「お父さんは、早く死ぬんだって言っていた」といいます。


訪問診療の先生から胃ろうのお話をいろいろ聞きました。
認知症の場合、胃ろうをして、嚥下リハビリをしても食べられるように回復することは望めないことも聞きました。
胃ろうをしても誤嚥の可能性もあるということも。

迷いながら、肺炎治療のための入院が先になりました。
胃ろうをするかしないか以前に命の危険がありました。
重症でした。

入院直後から酸素吸入。抗生剤等の点滴。
当然のように経鼻管栄養になりました。
もちろん同意書は書きましたが、たくさん書いた同意書の中の1枚でした。

肺炎が無事良くなって、経鼻管栄養以外の管がすべて不要になった頃から「胃ろう」の話が具体的になりました。
STさんが熱心に嚥下リハビリをして、毎日ゼリーを食べさせに病室に来てくれました。

「食べられるようになるのでは?」と期待してしまいました。

今後の食事形態のために、と嚥下評価の映像検査を受けました。
担当医も立会い、私もSTさんも一緒に検査の様子をガラス越しの部屋で見ました。
映像も見ました。

液体はそのまま気管に流れ、ムセもせず、静かに誤嚥していました。
ゼリーも時々溜めてしまって、アイススプーンで刺激すると綺麗に飲み込んでいました。
固形物は、溜めてそのままでした。
誤嚥に注意しながら、ゼリー、とろみは口から食べられる状態でした。


この嚥下検査の後、胃ろうを決意しました。

必要な栄養を口から摂取できる見込みはありません。
経鼻管栄養で元気になった夫がいます。
ずっと鼻からの栄養を続けるより、胃ろうの方がスッキリします。

ここまで来ると迷いはありませんでした。
手術のリスクについても詳しい説明を受けました。

納得しました。

同意書を提出して、すぐに手術をして欲しい気持ちになりました。

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 2
なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー)

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(8件)

内 容 ニックネーム/日時
ららさん、
胃瘻を決断するまでの気持ちを残してくださってありがとうございます。

今の私は、以前のららさんと同じ気持ちです。
食べられなくなって、生きる事を夫が望むのか…

でも、目の前で衰弱していく姿を見たら、私も胃瘻を決断すると思います。
一日でも長く一緒にいて・・・と願うと思います。
シマウマ
2017/06/18 10:47
シマウマさん
ありがとうございます。

食べることが大好きだった夫が急に嚥下困難になってしまって、しないはずだった胃瘻をいとも簡単にしてしまいました。

経鼻管栄養でメキメキと元気になって危機を脱する事が出来た事、残念な嚥下の映像を見た事、胃瘻にして口から食べられるようSTさんに指導を受けた事、‥等
もう迷いはありませんでした。

胃瘻は、しない方がいいと単純に思っていました。
歩けなくなって、少しずつ食べられなくなって、ゆっくり弱っていくなら側で見送るのが理想だと思っていました。
でも、スリブリさんのブログで、とても考えさせられました。
自分の事のように悩み考え、スリブリさんが胃瘻を決意した時は心から「良かった」と思いました。

「生きていて欲しい」と思います。
らら
2017/06/18 12:07
ららさん、

そうなのです。
「生きていて欲しい」のです。

私も、最初は胃ろうというものを知らず、
突然医師に話され、戸惑い、
そして抵抗し、頑張りました。

そうしているうちに、生きて貰う方法として、
胃ろうを選択しました。

世の中、いろいろ言われているようですが、
延命とは思いません。

生きていることによって、
本人も、家族も、救われているのですから。

妻は明日退院します。生きているからこそです。
ancokujira
2017/06/18 20:12
ancokujiraさん

「胃ろうは延命と思いません。」と担当医にも言われました。「誰にでも胃ろうを勧めるわけではありませんよ。」とも言われました。
胃ろうを延命と考えるなら、医療処置の全てが延命ですよね。

ancokujiraさん 明日ですね。
生きていることが奇跡のように思います。
らら
2017/06/18 21:44
ららさん
私も 初めはよく知らないまま、胃ろうというのは病院が言い出す暴挙のように思っていました。

でも寝たきりの高齢者には胃ろうはすすめられないが、まだ若くてリハビリをしたい人には、消化機能を保持するためにも胃ろうは必要なのだと思っています。

「咳き込むことすらできなかったご主人が、胃ろうをしてからはみるみる元気になり咳ができるようになった」とも聞いています。
Y
2017/06/18 22:40
Yさん
胃ろうをしてから夫も元気になっています。
毎日ゼリーを食べて、飲み込みもだんだんしっかりできるようになって吸引の必要もほとんどなくなりました。
ゼリーやトロミを少し食べられるようになっただけでも良かったと思います。
らら
2017/06/18 22:59
「生きていてほしい」

生きていてくれることで、
僕も幸せをもらえる。
厳しい状況の中でも、
笑顔をくれる。
生きている証を与えてくれる。

思うようにいかないこともあるけど、
その時々に、
幸せがある。

そんな日々を過ごしています。
スリブリ
2017/06/21 23:32
スリブリさん

「生きていてほしい」

スリブリさんのブログでは、考えさせられる事が多く、スリブリさんの言葉や笑顔に励まされています。

ありがとうございます。
らら
2017/06/22 06:58

コメントする help

ニックネーム
本 文
413.胃ろう造設までのこと 一歩前進 〜意味性認知症の夫と〜/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる