115.初めての捜索願い!

まさか、まさかそんなに遠くまで行ってしまっているとは思いませんでした。
3月12日 朝3時に夫は散歩にでかけました。
その前、11日に昼、ぐっすり眠ってしまって、夜眠れなかったようです。
午前1時前に起きていることがわかって、注意したのですが、
説得が通じることもなく、寝る様子もなく、
「うん、うん、3時になったら行く。」と予告通り、出てしまいました。
止める事もできず、かといって朝、孫を保育園へ送る日だったので、
付いていくこともできず、「気をつけてね。」と見送りました。
少し歩けば、戻ってくると思っていました。
いつもと同じコースへ行くとばかり思い込んでいました。

自転車で出かけました。
以前、夜の散歩に同行した時も同じコースだったので
そのコースか、違っても、いくつかのいつものコース、と思っていました。
どのコースもかなりの距離があって、更に目的地を歩くので時間がかかります。

朝になっても帰ってきませんでした。
お昼には、戻ってくるはず、と何度か見守り携帯に電話しました。
返答がなくても自動着信で周囲の音が聞こえました。

いよいよ心配になって来た頃、やっと電話に出て
「2番目のところに来たんだけど・・・ここは・・・・まったくわからない。」
と言う声がしました。
車の走る音も聞こえました。
GPS機能はありますが、登録していなかったのですぐにはわかりません。
「一度切るから私に電話して」といっても理解できませんでした。
「迎えに行くから動かないで」といいながら、
「だれか近くにいないの?人のいる所に行って」とも言いました。

そのうち、電話が切れてしまいました。
電源を切ったか電池切れか、、、
運良く、電池切れでした。
電池が切れると、オーナーにその事と現在地が通知されます。

この携帯は娘の夫がオーナーですので、そちらに通知が行きました。
また運良く、お昼休みで、そのことをすぐ私にメールで転送してくれました。

これで現在地がわかりました。
見て、もう、びっくり!まさか!まさかですぐには信じられませんでした。
隣の県の、さらに二つも向こうの市。

地図を調べると道路に面した公園でした。
近くに警察署があることが、わかったので連絡して探してもらいことにしました。
すぐ近くなので、すぐ探してもらえたら見つかると思ったのです。

電話すると、「生活安全課」に繋がれました。
近くの警察署ではなく、もうひとつ大きな所が管轄のようです。
詳しい事を聞かれました。
「名前は?どういう字、」と記録を取っているようでした。
身長や服装なども聞かれました。
認知症で名前や住所を聞かれても答えられないこともお話しました。
広報無線で市内に流し、県内の警察にも情報を流してくださるそうです。

最初はひょっとして電車で行ったのかと思いました。
駅の自転車置き場に自転車を探しに行きましたがありません。
考えると、あの時間、夜中です。
電車は動いていません。
この駅以外の場所から乗る、という知恵はありません。

自転車で行った可能性が強くなりました。
ほんとうに自転車で行ったのですから、びっくりです。

自転車に乗っている可能性が強いことを連絡すると
「自転車の色は?篭の色。特徴。」を聞かれました。

そして、地元の警察にも連絡して東京全域に情報を流した方がいいと
教えていただきました。
すぐに、電話でお話すると、その為には110番で同じことを言ってください。
と教えていただきました。

「おおごとにはならないから、連絡は早めにした方がいい。」と
経験者にアドバイスをいただいていたので躊躇せずに、できました。
警察官が自宅に来ることも聞いていたので、慌てませんでした。

「後は、待つしかありませんね。見つかったら連絡ください。」と
地元の警察の方は帰って行きました。

何度か電話がありましたが、情報の確認だけでした。

心細い時間が過ぎて、誰かに連絡したい気持ちはある反面
連絡しても、心配をかけるだけ、これ以上何もできない、
見つかるまで誰にも連絡したくない、という気持ちが強くて、
葛藤していました。

もう少し時間がかかって、暗くなっていたら
連絡して大騒ぎさせていたと思います。
迷っていました。
ギリギリだったと思います。

何も手につかず、時間だけが過ぎて、
やっと「◎◎警察の◎◎です。確保しました。」との電話にホッとしました。

警察に電話してから、約4時間、でした。

「すぐに連絡いただいたので発見できて良かったです。」と後でいわれました。
自転車で駅前の車道中央をよろよろしている所をパトカーが見つけ、
情報から本人とわかったようです。
自転車は駅前の駐輪場に入れていただきました。
後で車で取りに行きましたが、これがまた警察署からかなり離れた所でした。

「気をつけて来てください。」といわれ、カーナビに場所を入れると
到着予定時間が1時間半後になっていました。
とんでもない距離、とんでもない場所です。
車でさえ行ったことのない所でした。

どうして、そんな所へ自転車で行ったか?
『2番目の場所』が市内の公園。
これも遠いけれど、自転車で行けない距離ではない。
そこへ行って帰る方向を間違え、どんどん進んで行った・・・・・・?
それにしても、何十キロも先。何時間もひたすら走ったようです。
とてもひとりで帰って来られる場所ではありませんでした。

なぜ、方向を間違えたか?
目的の場所に何かの理由で行かれないと戻るのではなく
違う方向へ行ってしまう。。。?
初めての場所では方向感覚が鈍る。。。?
戻ることができない。。。。?

とにかく、車で1時間半以上かかる距離です。
行ったこともない場所へカーナビを頼りに行きました。

大きな警察署でした。
3階の生活安全課に案内していただきました。
笑顔の夫がいました。
親切にしていただいていたことがわかりました。
デイにも、ひとりでいられない夫がよく落ち着いていられたと感心します。

所持品の受け取り、リュック、ペットボトル、食料の入った袋など
現物を確認して署名、捺印。
その下の欄は本人引取りの署名、捺印。
これで、書類は終わり。今までのどれよりも簡単な書類でした。

必ず見つかる、と信じていましたが不安でした。

警察署で安心して少し眠っていたようです。
暖かな対応に感謝です。

交通事故が心配でした。
無傷で無事、明るい時間に発見され安心しました。

お礼を言って、次は自転車の駐輪場へ。
「あれ?この車?あなたひとり?」と
夫は何が何だかわかっていないようです。
自転車の事を話しても通じません。

30分程カーナビ便りに運転して、見知らぬ駅。
駅前の駐車場に車を入れても、夫は車から出ようともしません。
警察署で教えていただいた駐輪場から自転車を出して
車の後部座席を倒して、何とか積み込みました。

もう、とっくに暗くなっていました。
夜のドライブは久しぶりです。
「あなたは、ここへ来た事があるの?」と夫。
「ないよ。あなたを迎えに来たのよ!」といっても通じたか。
だいたい、こういう事態の時、私を妻と認識できているか?
「自宅へ行って、この車は・・・」などという。
よくわかっていないらしい。
一応、私の名前、伝えておきました。
「うちに、ひとりいる。」とやや混乱していました。
どっちみち、妻という関係理解は、もうできないようです。
「私よ。ひとりしかいないよ。大丈夫。」と伝えました。

家に戻ると大丈夫でした。
いつもと同じようにご飯を食べて
いつもの「あなたも早く寝てください。」を言われました。


疲れたらしく、翌朝起こすまで寝ていました。


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この記事へのコメント

Y
2014年03月13日 21:36
ららさん、大変でしたね。
歩きではなく自転車だったので、普通の人より遠くへ行ってしまったのですね。

私も警察にお世話になるのが一番だと思います。

寒い中、よくご無事で帰られて何よりでした。

「うちにもう一人いる」って、ある意味、おうちで待っているららさんへの絶大な信頼の証でもありますね。
シリウス1991
2014年03月14日 00:23
なんか 胸がつまります。
はい 認知症の患者は 何十キロでも 走ります。
うちも 数十キロ 平気で 走ってました。
どうしたらいいかわからなくて 疲れてしまって
うちは 入院になってしまいましたが
なんとか ご夫婦ともに 幸せな道を さがせるといいです
らら
2014年03月14日 09:31
Yさん、信じられない程遠くでした。

体力はあるし、食料は持っているし
お金も使えるので、大丈夫と信じて
発見を待ちました。

ひとりで帰れる距離ではありませんでした。

「もうひとりいる。」・・・
小さくつぶやいて、彼なりに困っているようでした。
この女性と家に帰るともうひとり女性がいる、
と言う感じ、かな?
それは困るでしょうね。
「大丈夫、私はひとり。」と
静かにいいましたが、思い出すと
可笑しいですね。
らら
2014年03月14日 09:41
シリウスさん
なるべく早く警察へ、と
メッセージをいただき、
警察官が家へ来ることも教えていただいたので
慌てないで、その通りにできました。

シリウスさんのご主人はうちより若いし
お子さんも小さい頃で大変でしたね。

いろいろな事が起こりますが、
その時最善のことを考えて対処するしか
できません。

それでも、今はまだ何とかなる、
と思っています。

いろいろ原因を考え、できることは
したいと思います。

まずは、睡眠時間 でしょうか。

gotoyan
2014年03月16日 20:16
ららさん
とにかくご無事で何よりでした。
それにしても、どんなに心配だったでしょう。
ご主人、どれだけ体力あるんですか?
家に帰ろうと必死だったのでしょうね?
ららさんと認識していないようで、迎えと聞いてホッとするのは、ご主人無意識下ではららさんの雰囲気を判っているのではないでしょうか?
「色々原因を考えて、できることはしたい」とおっしゃっているららさんの前向きな姿勢見習いたいと思います。
らら
2014年03月16日 21:22
gotoyanさん
ほんと、体力ありますよね。
何十キロも何時間も走り続けて
疲れたようです。

原因、考えます。
何かあると思うのです。
①薬?飲み忘れ? 飲み過ぎ?興奮?
私が管理できていません。反省!
②私が怒ったから?
リビングの喫煙を怒った。
実家でも怒った。
プチ家出?
そんなわけはないけれど
脳に変な刺激を与えた?
まあ、怒ってもわかっていないし
いいことないので穏やかにします。
③昼寝すぎて夜眠れなかった。
これが一番良くない。
そして難しい。
少し頑張って、無理なら薬を使うことも考えたいと思います。
睡眠が大事ですね。

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