564.入院した日のこと

4月25日(木)
特養の看護師さんから電話がありました。
20日(土)に抜歯してから何事もなかったのですが、今朝出血していたとのこと。
何時からかは不明。
量が多く、看護師が呼ばれ止血したそうです。

血液や血の塊を飲み込んだので、それを嘔吐してしまい、胃ろう吸入はしない、薬も入れられない、という報告でした。

「お手数おかけします。連絡ありがとうございます。よろしくお願いします。」
と、私は、歯の出血を軽く考えて、「苦情を言わないように細かい変化を報告している」くらいに思っていました。

看護師さんは、職業柄かとても冷静な話し方です。
「すぐに来てほしい」などと言いませんでした。

2回目の電話も同じでした。

「熱が38度3分あります。歯は、訪問歯科医に診てもらいました。その時は、熱もなく止血できていました。今は熱があって、解熱剤も入れられない状態です。」

という報告も「すぐに」という感じではなく
「今日は行かれませんので、よろしくお願いします」
と私も答えていました。


「八重桜」の散歩の翌日は「ケア計画会議」もあって今週は、連日の面会だったこと、孫関連のちょっとした用事もあったので、面会は「お休み」と決めていました。

でも、
やっぱり心配です。

「ちょっと行ってくるね。」
と、娘に話し、特養に向かいました。

特養が近いので、こういう時助かります。
遠かったら、行かなかったかもしれません。


夫は、
寝ていました。
吸引器を使ったと聞いていました。
吸引された血液混じりの液体が容器に入っていました。


看護師さんがすぐに見えて、お話がありました。

バイタルの報告。
家族の希望があれば入院先を探す。....
というお話。

この時点では、歯の出血は止まっていたので心配は、
熱、脱水、誤嚥性肺炎?

「今は入院をさせたくない。」
という気持ちをお話しました。
ずっと考えて来たことでした。


特養の内科の先生は、連休明けまで来ないそうです。
看護師さんが先生の指示で動くのだそうです。
夜は、看護師不在になるので水分吸入も出来ない。
点滴も出来ない。

「私が、泊まります。」

それは可能です。
広いセミパブリックルームは、家族が泊まれるようになっています。

夕方まで様子を見て、家は近いし
と、まだ軽く考えていました。

看護師さんは、医師と連絡を取りに行ったようです。

夫は、時々目を開けて、いつもと同じ顔。
不機嫌な顔ではなく穏やかな顔。

お話をしてくださる看護師さんと、いつもの夫の担当の看護師さんとは別の方。
家族対応の役割分担があるらしい。
勤務時間もあるのかもしれません。

お話してくださった看護師さんが、この日入院まで付き添ってくださいました。

夫の変化はないまま、ベッドサイドで
どれぐらい時間が経ったか、
平穏な時間が過ぎました。


オムツ交換をしていただいて、ちょうど看護師さんが見え、ついでに汚れた防水シーツを交換していただきました。
体の向きを変え、頭を動かした時、
「あ、また!」
枕カバーに血液混じりの唾液が見えました。

私が思っているより大量出血だったらしく、モアブラシで私が取ろうとすると看護師さんに止められ、手を出そうとすると、
「廊下でお待ちください」
と出されてしまいました。
吸引されていました。

「私、邪魔?」
憤慨しましたが、この時間にトイレに行き、気持ちを落ち着かせました。

夫の部屋に戻るとちょうど終わっていました。


それからが、大変でした!

少しして、ふと見ると出血して血が口の中に貯まっていました。

止血しても10分か、それくらいで、また出血してしまうのです。


長い時間20分くらい押さえて止血できたようでも、またすぐ出血。

繰り返すので、手を離せなくなりました。


看護師さんも頻繁に見に来てくださっていました。
どうするかという話も特養側で相談していたようです。

そして、
「だめ、止まらない」と携帯で連絡すると、
「すぐ、他の看護師がお話しますので、押さえていてください。私は他も回ります。」と言われました。


長い時間待っていたように思います。

歯科医の先生に連絡すると、すぐ診に来てくださいました。

そして
「○○を○○で埋めて、押さえて」
とか「奥歯も抜けば良かったか」
とか「上の歯を少し削ろうか」
とか。

私に「ここでの処置には限界があります。これ以上は口腔外科になります。どうしますか」
と聞かれました。
「お願いします」
と即答しました。

出血は止めなければなりません。
一晩中付き添っても、止血はできません。
口腔外科受診に迷いはありませんでした。

相談員さんに病院を探して貰うと、希望した病院の救急外来で診ていただけることになりました。

歯科医の先生も、一緒に付き添っていただきました。
「経過を話したい。処置を知りたい。」と仰っていました。
偶然の歯科休診日にお世話になりました。

看護師さんもサマリーを用意。
介護スタッフは「入院の時のために」と衣類やオムツを一組紙袋にまとめてくださいました。

私の車は、福祉車両ですが、病院まで、特養の車が出るそうです。
私は、その後の動きを考え自分の車で行きました。

病院では、すぐに診ていただけました。
3人のお医者さんと男性看護師さんで夫を囲んで相談。
すぐに麻酔の用意。
お医者さんの指示に看護師さんが動いていました。

「奥歯も抜いた方がいいな」
「聞いて見て」
とか小声。
「抜いてください」と声を出しました。
処置の途中ですので早い方がいいです。

抜いて、縫って、という処置。

「おっと、口開けていてください。」
が夫に、わかりません。

私が介助して口の中に手を入れ、開けさせました。
「ガーゼ使いますか?」
と滑らないように、ガーゼを渡してくれました。
一人は、吸引。
一人は、手を押さえて、補助。

「これで大丈夫でしょう」
と、かなり縫ったように見えました。

落ち着いた所で、
熱が出ていて、水分も入っていないこと。
特養では、点滴できないこと。
夜は、吸入もできないこと。
一晩入院させていただきたいとお話しました。

お部屋を探してくださったようです。


入院が決まって良かったです。

レントゲン、血液検査の後、点滴が繋がれました。


病室の窓側ベッドからは夜景が綺麗に見えました。
安心しました。


翌日、熱は下がりました。


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