233.外出 自宅へ

夫が入院している病院の面会時間は
午後1時から5時まで。
外出は許可が必要です。

この外出の書類、その都度書いて判を押して、
その都度医師の判、看護責任者の判をもらって
複写の1枚を持って外出なのです。
面倒なので、もう少し簡略できないかと思っています。
時々つぶやいています。
あまり外出する人もいないので、「面倒」は私だけみたいです。

医師も「面倒」と思っているにちがいありません。
担当医に1度、「もう遅いから許可できない。」と
許可をもらえなかったことがありました。
午後4時からの外出でした。
1時間でも気分転換のドライブをするはずでした。
「楽しみにしていたのにね」と担当看護師さんも言ってくれました。

外出できなかったのは、その時だけです。
だいたい、面会に行く日は外出しています。

土日、休日は担当医ではありません。
看護師がサインをお願いすると
「こんなのは初めてだ!」という声が聞こえました。
そうです。サインするためだけに呼ばれるのです。



夫は窓際に椅子を置いて、外を見ています。
「待っているんですよ。」
といわれますが、私をすぐには認識できません。

声をかけるとニコニコ「うん、うん」といって動こうとしません。
たぶん誰がどう言葉をかけても同じだと思います。
スタッフは「奥さんが来ると表情が違います。」
といってくれます。

「車」とか「行こう」ということばが嬉しいのだと思います。
近い年齢と思われる女性に「あなた、車」と話したこともあるようです。
私と思ったようです。

誰にでも声をかけてもらうとにこにこしているようです。


23日、時間もあったので自宅へ帰ってみました。
以前に1度、家まで行った時は車から出ようとしませんでした。
時間もなかったので強引には降ろしませんでした。
今回は、家に入ってもらいました。

シルバーウィークで21日は道路が渋滞していましたが
23日は避けるのか渋滞もありませんでした。

「右、行くか。」たどたどしくなったことばが出ます。
「あなた、ほら、左、ふぁふぁふふふ、」
だいたい、いいたいことがわかります。
わかるような気がします。
「どこにいくのかな。」というようなことばも出ました。
笑いながら言うので、ことばになりません。

「家に帰るよ。自宅よ。」という私のことばが理解できません。
一方的に私も話しかけます。

自宅に到着しても車から下りようとしませんでした。
シートベルトをはずして、少し手伝うと下りてくれました。
でも、車を車庫にいれなければなりません。
玄関まで誘導して、中に入ってもらって、
「ちょっと待っててね。」
と外から鍵をかけて、急いで車を入れて戻ると外に出ていました。
鍵を開けられたようです。

一緒に中に入って、開けられない鍵をもう2個かけました。

予想通り、靴のまま入ろうとするので脱がせて、
リビングのドアを開けました。

まるで「浦島太郎さん」のようでした。
「ここはどこ?」
というように、キョトンと立ち尽くしていました。

以前は自分の席に座っていたのに、その席にも行きません。
「どうぞ」と椅子を進めると座りました。画像


お客様になってしまいました。
パンを出してあげると喜んで食べました。
犬がパンを欲しがると小さくちぎってあげていました。
ちょこんとお座りして見つめるのですから言葉がなくても伝わったようです。
喜んでパンを食べる愛犬を見て笑っていました。

好きなパンを食べてしまうともう帰りたがりました。
ドアを指差して「帰ろう」という感じです。

「ちょっと待って。トイレ行ってくるから。」
と急いでトイレに入っている間に、もう玄関に行って
靴を履いて座って待っていました。
家から外への動作は、早い!
車庫から車に乗れない、とわかると歩き出しました。
「ちょっと、ここで待っていてね。」は通じません。
急いで車を出すと、振り返って待っていてくれました。
なんだか彼の作戦勝ちのような感じもしました。

滞在時間10分かそのくらい。
短い時間でした。
落ち着かなかったようです。

隣りに住む娘一家は外出中でしたので会えませんでした。

次は2階に連れて行ってみようと思いました。

たっぷり時間が残ってしまったので市内の里山へ行ってみました。
いつも歩く道は大雨の影響で通行止めになっていました。
以前なら突破して歩くところですが、もうそのようなこともできなくなりました。
「こっっちよ。」と一緒に歩きました。
ひとりで歩かせると、前のめりになってしまうのが気になりました。
いつもではないので、久しぶりの散歩が不安だったからなのかもしれません。
歩幅が狭くなって足が上がっていないのも気になりました。
歩く機会も少ないからかもしれません。


病院の駐車場に着くと自分から下りようとしました。
時間は早かったのですが、不安にならないよう
まっすぐ病棟へ戻りました。

トイレに座ってもらった後、病棟内の回廊を2周程しました。
認知症病棟ですが「こんにちは」という人も
「おててつないでいいわね」という人もいます。
「私も連れて帰ってください。」と声も聞こえました。
叫び声もありますが、夫はどれも気にならないようにみえます。


テレビの前の椅子に座ると「病院の人」になるのか、
私をあまり気にしなくなりました。
後ろに隠れると「あれ?いない。まあ、いいかぁ。」という感じ。
そのままテレビの方を見ているので帰ってきました。






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この記事へのコメント

Y
2015年09月26日 20:02
いい写真ですね。
こんな時間だけが 長く続いてくれるといいのにと思います。

今日は夕方私も久々に海辺の公園へドライブし、私の好きな道を散歩しました。
でもあまりにも大声で同じことを繰り返し言い続けるので「黙って!」とか「声が大きい!」などと言ってにらみつけてしまいました。

「楽しいはず」という思いと「これは受け入れられない」といういらいらが同居しています。
らら
2015年09月26日 23:42
Yさん
我が家の愛犬そら初登場。
こんな短い時間だからいいのですね。
家にいる時は大変でした。
欲しがるとなんでもあげてしまうし、
何度も大盛りのドッグフードをあげるし、
特にパンは必ず後で吐いていました。
困っていました。
犬はおやつをもらって喜んでいました。

ご主人と散歩。
大声ですか?
そんなに大きい声とも思わないのですが。
光景が浮かびます。
ancokujira
2015年09月27日 23:50
久しぶりにお家に帰れてよかったですね。

できるだけ連れて帰ってあげて下さいね。
家に入ると、ご主人の体が覚えていることがあるはずですから。
らら
2015年09月28日 21:26
ancokujiraさん
ありがとうございます。
家に帰れて私は嬉しかったです。
また連れて帰ります。
もう少し長くいられるようにしてみます。
2015年10月01日 21:28
ららさん、こんばんは。

外出の申請って面倒なのですね。
入院されている方達って、外出することがあまりないのかな?

二回目の自宅挑戦、また一歩前進ですね。
愛犬のそらちゃんがしっかりご主人を見ている姿に胸がキュン♡となりました。
らら
2015年10月02日 15:44
シマウマさん
外出許可、面倒です。
その都度医師の印鑑と責任者の印鑑。
後で、とかまとめて押しておくとかできないものかと思ってしまいます。
時間も決まっているので、遅くなると外出許可になりません。
病院によって違うと思います。
前の病院は朝から夜まで、いつでもOKでした。
そのかわり簡単は報告も書いていました。
障害年金の診断書、なかなか書いてくれないし、ちょっと不満です。
前へ進めません。

外出する人は、あまりいないみたいです。
前の病院でも、そういわれました。
病院探しの時、外出できる事が条件でした。
窓際で外を見て待っています。

そらは「食べたい、ちょうだい」
と言えなくてもそのしぐさで通じたようです。
言葉は要りませんね。
いい写真が撮れました。
きくりん
2015年10月04日 15:51
ららさん こんにちは
いつもYさんのブログでお見掛けしていました。
シリウスさんのブログも拝見しました。
もう一度 再挑戦してみます。
現在の主治医は指定医ですが 検査はしていませんので大学病院で書いてもらったらと言われるのも当然です。
画像なしで申請できたならいいですね。
妹は 意思疎通はかなりできて認知症も進んではいませんが 車いす生活で歩くことはもうできません。
心不全末期で 誤嚥性肺炎にもなり在宅酸素 尿管カテーテルで今は落ち着き 尿管カテーテルははずしていますがむくみが出たらまたカテーテルをつけます。
食事はやわらか食 水分は1000ミリ とろみつきで 大好きな お寿司 甘いものは全然食べられなくなりました

そらちゃん カワ(・∀・)イイ!!ですね。
妹も 犬と暮らしていました。妹の体の変化を一番知っていたと思います、

ららさん 外出届けは 面倒そうですね。今のうちに
いっぱい外に連れ出していっぱい 美味しいものをご馳走してあげてください。

ありがとうございました。
らら
2015年10月04日 21:55
きくりんさん、こんばんは。
コメントありがとうございます。
妹さんは今は有料老人ホームですか?
それとも一緒に暮らしていらっしゃるのでしょうか?
読解力不足か記憶力低下ですみません。

妹さんの病状に心が痛みます。

主治医の先生が指定医なら申請は簡単だと思ったらそうもいかないのですね。
シリウスさんも同じような感じなので参考になるかと思いましたが、そういえば、いろいろ大変でしたね。
大学病院で書いてもらえるなら、それでいいと思います。
でも、画像が出せないっていうのですよね。
画像レポートもでしょうか。

私は最初の画像のCDROMを持っています。
ちょっと自慢です。
これ、貴重ですね。

どうぞ、諦めないで申請してみてください。
「ここに難病患者がいます」
と手をあげることが大事だと思うのです。

「画像必要でしたらあります。」というと
難病の診断書を書いてくれた先生は
「ここにもあるよ。ま、必要ならなんか言ってくるでしょ。」
と言っていました。
そういうことだと思います。

とりあえずは指定医の先生に診断書を書いてもらうことですよね。
頑張ってみてください。

私もひとつ、ひとつ課題を片付けています。

遅くなった障害年金の手続きをしたいのですが、今の診断書で時間がかかって困っています。
1ヶ月前にお願いしたのに、まだ「考えてる」といわれてしまいました。

前へ進めません。




きくりん
2015年10月05日 14:24
ららさん いろいろとありがとうございました。
現在の主治医は指定医ですがあまり熱心な先生ではないのです。(泣)
大学病院も次の転院先の病院にも指定医がいないので画像も出せないといわれました。
でも 皆さんの状況を見ながらもう一度頑張ってみます。

障害年金の診断書早く書いてほしいですね、
去年 私も初めて書く診断書と言われだいぶ待たされました。今年は施設長経由で依頼しましたが一か月かかりました。また 二級のような診断書でした。

妹は有料老人ホームにお世話になっております。
特養は 2年前に絞り込み申し込みしていますが暴言もひどいので なかなか難しいです。
25万ほどかかっています。毎月赤字です、妹の預金マンションの売却金などで支払いをしています

これから先はどうなるのか
あまり深く考えないようにしています

らら
2015年10月06日 23:30
きくりんさん
前頭側頭葉変性症が国の指定難病になっても難病指定医に診断書を書いてもらうまでがなかなか難しいですよね。
私は長く通院していた病院が近く、指定医だったのですぐ書いてもらえました。
申請は思ったより簡単にできました。
入院している病院は指定病院ですので
医療費の助成を受けることができます。

障害年金の診断書、やっといただけました。
「遅くなってすみません。」
と担当医も笑顔でした。

書いていただければいいのです。
これで申請できます。
次からは、早めにお願いすることにします。


特養、難しいのでしょうか。
前頭側頭型は書類で落とされてしまう、
というようなことも耳にしました。

良い有料老人ホームで生活できるのなら、それは良いと思います。
病院よりずっといいと思います。

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