304.徘徊事故 家族に責任なし

愛知県で2007年、認知症で徘徊中の男性(91歳)が列車にはねられ死亡した事故をめぐり、JR東海が家族に約720万円の損害賠償を求めた訴訟の上告審判決で最高裁は 介護する家族に賠償責任があるかは総合的に判断するべきだとして、今回は妻も長男も監督義務者に当たらず賠償責任はないと結論づけJR東海の敗訴が確定した。

認知症家族として、自分の事のように思っていました。

2013年10月の私のブログにも書きました。

http://2212-2931.at.webry.info/201310/article_3.html

この後の控訴審では妻に賠償を求める判決でした。

そして3月1日の最高裁の結果でした。

2013年10月のブログを読みました。

まだデイにも行っていなかったようです。

2009年に診断されています。

今振り返っても、良く無事でここまで来た、と思います。
駅のホームから降りて電車の発車を遅らせたことがありました。
警察からの呼び出しにびっくりしましたが、すでに認知症の診断がありましたのでその事を話すと親切でした。
2013年1月のことでした。
http://2212-2931.at.webry.info/201301/article_13.html

認知症の人と生活することは、「家族の監督責任」なのでしょうか。

「認知症の人も地域で安心して暮らせるように・・・・」とか
「住み慣れた地域で最後まで暮らせる体制を・・・・」という厚生労働省。

同居の家族の責任といわれるのなら、一緒に生活することもできなくなってしまいます。

「何かあったら奥さんの責任ですからね。」と精神病院への入院を何度も勧められました。
正しかったのかもしれません。
同じような事故になる可能性がありました。
車道の真ん中を歩いたり、自転車でフラフラしたり。
通行止めも禁止区域も突破していました。

ほんとうに良く無事で生きてきた と思います。

このJR事故で亡くなった男性の長男が「いきいきと暮らしていた」といっていました。

夫も「散歩」を楽しんでいました。
毎日一緒に付き合うことは、とてもできませんでした。
支援をお願いしたくても、引き受けてくださる事業所もありませんでした。
あの頃、同じような事故にあったとしても不思議ではありません。

この記事へのコメント

ancokujira
2016年03月03日 16:15
こんにちは。

この裁判は、認知症家族には他人事ではありません。

うちも毎日散歩に行って、真っ黒になって
1日中歩いていました。

とても一緒に歩くことはできず、
何度も危ない所だったと知人などから聞きました。

皆さん同じ経験があると思います。

しかし、意味性認知症の場合、道に迷うことはないので、徘徊ではないのです。
散歩なのです。それでも危ないことに変わりはありません。

事故になれば、相手方に迷惑をかけることになります。
病名や連絡先等を書いた名刺を持たせ、
運転手や、周りの方が何か気付いてくれればと思い、
いつも(昼間でも)蛍光色のタスキをかけさせていました。

解決策のない、難しい問題ですね。
らら
2016年03月03日 22:03
ancokujiraさん
ほんとうにその通りです。
同じですね。
道に迷う事もなく長距離を毎日散歩して真っ黒になっていました。
本人は、自分で行き先を決めて、どこへ行ってきたかも報告してくれました。
自己流の解釈で改札口も突破していましたのでJR事故は他人事ではありません。
同じ意味性認知症で鉄道事故で亡くなられた方のお話も聞きました。
胸が痛みます。
Y
2016年03月07日 22:23
ららさん
研修会で体験談を話す催しが終わったので、ようやく肩の荷が降りました。

この件は本当にひとごとではありません。

徘徊ではなく周徊だったはずの主人も途中から家に帰れなくなったり、二人で出かけた出先で見失ったりして、警察に何度もお世話になりました。

今はいまで、車に一人で残すと座席を乗り越えて前から出てしまいます。
つい先日も行方不明になったばかりです。

今日の夕方もテレビ朝日で徘徊の母親に付き添う息子さんの様子を伝えていました。気の休まる時がないと思います。
あの鍵をつけて、と教えてあげたいです。
らら
2016年03月07日 23:36
Yさん
研修会の講師、お疲れ様でした。
体験談は多くの方の参考になると思います。

ほんとうに、ひとごとではないですよね。

ウチも何度も警察のお世話になりました。
このケースと同じように駅のホームから線路に下りて、幸い保護されました。
一度も「家族の責任」と責められたことがありません。

鍵は有効でしたが、この事故のように「たまたま」かけ忘れて夜中や早朝に出てしまった事もありました。

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